忍者ブログ
いつでもみんなの先頭切って走ってゆくキミの背中が好きだった。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

小説『スタンド・バイ・ミー』(新潮社)読んだよ記念。
感想→ネタバレ注意。極端に偏っていると思いますが。

この小説を買ったのは、以前も言った気がするけど、どこかの誰かの舞台か映画かの感想を読んで、「あ、このシーン良いな」と思ったから。その場面がどの流れでそうなったのか詳しく知りたいと思ったからです。
が、しかし。私が気になったそのシーンは小説では両方とも存在しませんでした。
もしそれが舞台限定でのアレンジだとしたら、なんてGJなのだろうと。
(最近GJって表現見なくなりましたよね。あれっ、私だけ?)
まぁ、無いなら無いで仕方ない。他の場面を語ります。
その前にひとつ。諸君、私はクリスが好きだ。(大前提)

私が1番印象に残っているのは、語り手であるゴーディが見た夢。クリスがバーンとテディに足を引っ張られて溺れるが、ゴーディはそれを見捨て逃げようとする。でもゴーディにもその手は伸びて、という夢。
寝る前にクリスが将来について語った際に発した「お前の友達がお前の足を引っ張るよ」という言葉をそのまま映し出したような夢ですね。また「お前は溺れた者を助けられない。一緒に溺れるだけ」とも言っています。
でも夢の中でゴーディは自分だけ逃げようとした。クリスが『たすけて!』と言っているのに関わらず。
ここで意外に思ったのは、ゴーディはクリスが自分に助けを求めるものと感じていること。
クリスは4人の中で体格もよく大人びたリーダー格の存在であり、テディとバーンが直情型なのに比べ俯瞰でものが見れる、仲裁や人をその気にさせるのが上手な少年です。でもそんなクリスでも、ゴーディには自分の味方であって欲しいと思っている表現が窺えるのも確かで。それをゴーディも感じていたのかな。

――さて、話は飛んで「冒険」後。クリスとゴーディのハイスクール時代の回想にて。
「クリスとの間に女の子が入り込むことはなかった。それが生き残るための唯一の方法だった」
「深い水の中で、互いにしがみついていた」
「キャッスル・ロックから逃れたいクリスの願望は、わたしにとって最高の一部分」
「クリスが溺れたら、わたしの一部も彼とともに溺れただろう」
このキーワードはすべて一段落、たったの9行の間に詰められています。
部分部分、理解の前に感覚だけでも共感するに難いものがあります。私には難しい。
『しがみつく』と『溺れる』、それが指すのは、向かう理想の合致…?
作中に、互いが一番の理解者であるというような表現はどこにもありませんでした。ならば離れずにいた理由もそんな単純なものではなく、もっと他にあるのかなと。
片方が溺れたらもう片方が引き上げる、ともに向上するため傍にいる。の線も薄いですし。
連帯責任のような、どこか張り詰めたものがハイスクール時代の2人にはあると思うのだけど。
「おれが溺れ(潰れ)たらお前も溺れしまう。だから溺れるわけには行かない」みたいな。
他の方の考察を聞きたいけれど、私はどうも他人の意見がそのまま自分の意見になりがちな性質にあるので、ひとまず自分の中でよくよく考えて答えを出した上でないと何も解決しないような。
この個所については時間をかけて理解を深めたいと思います。
その為にはもう1度2度と小説を読み返すことが大事なので、また機会があれば第2弾でも。
いつかは映画も見たいなー。
では。
PR
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
アーカイブ
プロフィール
HN:
榛名悠夜
HP:
性別:
女性
ブログ内検索
カウンター
忍者ブログ [PR]