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いつでもみんなの先頭切って走ってゆくキミの背中が好きだった。
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『重力ピエロ』(伊坂幸太郎/新潮文庫)読みました。
語り手である「私」こと兄「和泉」、母方しか血の繋がらない弟「春」、癌を患って入院中の父、春の調査をしていると言う謎の女性が、それぞれの方法で――結託はしているが――仙台で起こる連続放火事件の関係性を追う、といった運び。
解説の言葉を借りるなら「放火と落書きと遺伝子の物語」に尽きます。
連続放火事件の影にグラフィティアートの文字、その謎は遺伝子に繋がる、という。

まずね、最後まで読み切るのに凄く時間が掛かりました。
3年前くらいに1度60ページくらいで放置してた過去もありますし。
この度再び冒頭から読み始めて、それでも3週間くらい経った気がします。
それは私の中で、急いて先が読みたいと思わせるものではなかったから。先の展開がさほど気にならなかったのです。
かと言って内容がつまらないと言う訳ではありません。
雑学・哲学も随所に盛り込まれていて、それでいて嫌味になっていない、と私は感じましたが、この話の中に登場する人物は基本一様に博識だということを認めなければ違和感ないし不快感を感じるかもしれません。
若干くどいと思わないこともないですし。
でも何故先が知りたいと思わないかと言えば、登場人物に感情移入して何かを期待するようなものではないから。
喜怒哀楽の「怒」以外の感情の表現に波がなくて、プラスの感情が生まれないと言うか。一定のテンションを保って読めるので疲れはしませんが、楽しみも無いのですね。

さて、この話は兄弟が連続放火事件の謎を追う話ということで、読み手としても犯人を想像しながら読み進めます。きっとラストはこうなるだろう、もしかしたらこうかも知れない。でも普通に考えて読者はこう推察する筈だから、作者はきっと予想を裏切った結末を用意しているだろう、とか。
自分で何重にも「答え」を用意したら、結果裏切られたという形になってしまいました。
それこそが作者の狙いなのかも知れないと邪推して勝手に悔しがってます。
ちなみに母はこの話のラストを「なんだかねぇ」と評しましたが、私は、まあ「これは家族の物語なのであって、“この家族にとって”は1番収まりが良い結末」になっているのだろうと思います。
残念だと思う点を挙げるなら、題名を『重力ピエロ』にしたところ。
ここで説明はしませんが、テクニックとしては些か失敗だったように思います。
そして日本語に誤りを発見。「助手席の春が突然、噴き出した。心地よい爆笑だった。」
爆笑は大勢で笑うことであり、1人では爆笑と言いません。それは哄笑です。
作家と言えど日本語のスペシャリストという訳ではないので仕方ないのでしょうが……
それだけで質が低く感じられてしまうのは残念かなと。
個人のブログで(爆笑)と使ってあるくらいなら気にならないんですけどね。

結論から言うと、これは小説を読むより映画を観た方が楽しめるのではないかと思います。
私も従姉の日記で初めて映画化されていることを知ったのですが。
因みに私は映画としては観ていないので軽々しくお薦めはしないことにします。
でも映像化されるための作品といった風にも感じられました。
今回あえて登場人物には殆ど触れていませんが、異常性を隠した変わり者の集団と言っても強ち間違いではないでしょう。普通に生きて、でも「ズレ」が苛むが故の異質さ。
とりあえず文字として目で追って、ちょっと疲れました。
機会があったら映画、観てみたいと思います。



・・・とりあえず↓の“read more”って、どうやったら消せるんでしょうね。。
編集中「ページでエラーが発生しました。」ってどういうこった\(^o^)/


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